岡山、広島県などで戦後最大級の水害となった西日本豪雨はきょう、発生から6年を迎えた。岡山県内では災害関連死を含めて95人が犠牲になり、今なお3人が行方不明となっている。大切な家族、友人を失った被災者は喪失感を抱えながらも歩みを進めてきただろう。改めて犠牲者の冥福を祈るとともに、災害で得た教訓を伝えていきたい。 県内では河川や道路を元に戻したり、強化したりする工事の大半が完了。岡山市の砂川は計画より1年遅れ、来年3月までに終える見通しである。とりわけ被害が甚大だった倉敷市は、真備町地区の復興計画(2019~23年度)に基づき、小田川と高梁川の合流点を下流の低い位置に付け替える工事などを国、県と連携して進めてきた。 今月3日には、復興のシンボルと位置付ける「まびふれあい公園」が開園し、ハード事業に区切りをつけた。防災学習や住民交流の場であり、災害時は一時避難場所となる。開園式に出席した真備の人