井上2軍監督は昨年10月の就任会見で「今は陽の気というか、明るいものが足りない。そこですね。どのチームもそうですけど、借金が重なると『きょうも負けた』とすぐなってしまう。それが怖い。優勝やCS(クライマックスシリーズ)を争っているチームはベンチでボーッとしている選手はいないはず。勝ちたい気持ちがあれば陰が陽に変わっていく」と述べると、宣言通りにチームを改革した。若手だろうとベテランだろうと積極的にコミュニケーションを取り、勝てば盛り上がり、負けても「また明日!」と前向きに言えるチームに徐々に変えていった。 そんな「陽」をまとうチームは、開幕直後から上位を快走すると、9月下旬まで優勝争いを演じた。13年ぶりのリーグ優勝は逃したものの、124試合、71勝46敗7分け、勝率6割7厘。昨季借金37で最下位に沈んだチームとは思えない堂々の戦いをみせた。「明るく試合に臨もうとやってきて、選手全員が実行