火星で、かつて湖だったとみられるクレーターから有機物が見つかった、とNASA=アメリカ航空宇宙局が発表しました。見つかった有機物が生物に由来するものかはわかっていませんが、将来の詳しい探査で生命の存在を示す証拠を見つけられるかもしれないと期待されています。 それによりますと、火星でかつて湖だったとみられるクレーターで地面を掘ったところ、35億年前にできた岩の中から、炭素や水素を含む複雑な構造の有機物の分子が見つかったということです。 有機物は生物の活動によってできる可能性もありますが、NASAは、今回見つかった有機物が生物由来かどうかはわからないとしています。 またNASAは、火星の大気を4年半余りにわたって観測した結果、大気中のメタンの濃度が季節によって変動し、夏は冬に比べて濃度が3倍高いことがわかったと発表しました。 火星の地表付近にあるメタンが溶け出して濃度が上昇しているとみられ、メ