中継拠点となった国立情報学研究所の支援センター。大きなディスプレイには、各セッションの様子が映る。何かトラブルがあれば、左側に座っている数人の管理者が運営をサポートする。 撮影:三ツ村崇志 DEIMは、もともと2泊3日の合宿形式で行われる予定だったフォーラム。2020年は、福島県郡山市のホテルに約600人の参加者が集まり、研究発表や議論をする予定だった。 しかし、新型コロナウイルスの流行に伴い、政府からイベントの自粛要請が発表される前の2月17日に、リアルの場でのフォーラム開催を断念。同時に「オンラインでの開催」を宣言した。 運営の委員長を務めた東京工業大学の宮崎純教授は、 「その段階では『オンラインでやる』ということ以外、何も決まっていませんでした」 と話す。 オンラインでの学会運営には、国立情報学研究所(NII)が協力。 NIIには、SINETと呼ばれる全国の大学・研究機関を結ぶ高速の