59.2. TOAST本節ではTOAST(過大属性格納技法:The Oversized-Attribute Storage Technique)の概要について説明します。 PostgreSQLは固定長のページサイズ(通常8キロバイト)を使用し、複数ページにまたがるタプルを許しません。 そのため、大規模なフィールド値を直接格納できません。 大規模なフィールド値を圧縮したり、複数の物理的な行に分割したりすることで、この限界はなくなりました。 これはユーザからは透過的に発生し、また、バックエンドのコード全体には小さな影響しか与えませんでした。 この技法はTOAST(または"パンをスライスして以来最善のもの")という愛称で呼ばれます。 [訳注:“パンをスライスして以来最善のもの(the best thing since sliced bread)”は素晴らしいものを意味します。] 一部のデータ型の