日本学術振興会特別研究員の横山慶子博士および名古屋大学(名大)総合保健体育科学センターの山本裕二教授らの研究グループは、サッカーなどのパスで見られる3人のプレーヤ(3者)が互いの動きを見て、物理的にはつながれていないにも関わらず、あたかも何かでつながれているかのように、他の2者の動きを同時に感じて動く連携パターンを示し、それが対称性の破れにより説明できることを明らかにした。同成果は、「PLoS Computational Biology」に掲載された。 3という数はスポーツのみならず、日常生活で求められるチームワークでも基本とされており、これは2者よりも3者のほうがコミュニケーションの方法として様々なパターンが現れるためであると考えられている。 こうしたコミュニケーションのパターンは同期現象としてとらえることが可能だ。同期現象は、有機物、無機物問わず互いが意識せずに同期してしまう(例えば2