【ニューヨーク=小谷野太郎】米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2日、ギリシャの長期国債格付けを「Ca」から、最低の「C」に引き下げたと発表した。 ムーディーズの格付けで「C」は、通常はデフォルト(債務不履行)に陥っており、元利の回収見込みが極めて薄い債務に当たる。格付け見通しには言及しなかった。 ムーディーズは、ギリシャ政府が同国債を保有する民間金融機関に求めた元本削減策が、投資家に債権の70%以上の放棄を強制するものとなったことを理由に挙げた。 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も先月27日、ギリシャ国債の格付けを最低水準に引き下げている。