マイナンバーカード(個人番号カード)のICチップに不具合があり、約2万6千枚が再発行されていたことがわかった。不具合が発覚したのは1月下旬だったが、カードの発行などを担う地方公共団体情報システム機構は公表していなかった。 機構によると、1月21日に全国の自治体に発送したマイナンバーカードのうち約2万6千枚で、住民票交付などで使うICチップ内の個人を認証するデータに不具合があったという。カードの製造後、データを入力する過程でのミスという。 自治体が、住民に手渡す前の確認作業で気付いて機構に連絡。機構は1月26日、自治体に対して不具合のあったカードの破棄を要請し、再発行手続きをとった。機構は公表しなかった理由について、「住民に不具合のあったカードが手渡されたわけではなく、公表する必要はないと考えた」としている。