クレジットカード会社が、ほかの企業と一緒に発行する「提携カード」について、条件を見直したり、廃止したりする動きが相次ぐ。これまで年会費を無料にするなどして会員数を競ってきたが、利用が思うように伸びず、コストだけがかさんでいるためだ。 大手のセディナは、ショッピングセンターや家具店などを展開するベイシアグループとの提携カード「ベイシアグループBカード」について、4月から盗難や旅行時の保険を付けるかわりに、年間利用額が5万円未満の場合には1312円の年会費を徴収する。これまで年会費は無料だった。会員の退会も予想されるが、「利用の増加につなげたい」(広報)との狙いだ。 JCBは、ゲーム会社と提携した「バイオハザードJCBカード」など、数十の提携カードをこの1年で廃止した。5年ほど前のピーク時に500前後あった提携カードは、今では300程度まで減っているという。こうした傾向は、三菱UFJニコス