形式手法は高信頼性を担保するための有効な技術です。1990年代後半から欧州では、形式手法を適用したシステム構築が進められました。一方、国内では、「扱える技術者が少ない」等の理由から、形式手法の適用は進んでいません。このような背景から、国内の開発現場への適用促進に向けた基礎資料作成のため、本調査を実施しました。 本報告書は、欧州を中心に海外調査を行い、形式手法を適用した海外のプロジェクト104件の中から12件の事例、および形式手法ツールベンダの調査結果等について、とりまとめました。 調査した事例は、下記の通りです。 ・防潮可動堤開閉意志決定システム/オランダ ・航空管制システム(iFACT)/イギリス ・無人地下鉄車両の制御(パリ地下鉄14号線)/フランス ・パリ地下鉄プラットフォームドアの制御/フランス ・シャルルドゴール空港の無人シャトル制御/フランス ・北京地下鉄の自動列車停止システム