【ワシントン=小川聡】菅首相が再選した民主党代表選をテーマとしたシンポジウムが14日、ワシントン市内で開かれ、複数の知日派たちが今後の日米関係に厳しい見通しを示した。 ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「代表選の後も、日本経済は低迷し、政治混迷は続き、日米関係も緊張が続く」との見方を示した。また、クリントン米国務長官が8日の演説で、アジアの同盟国として日本を韓国の後に言及したことに触れ、「政府当局者から『言い間違いや原稿のミスではなく意図的にやった』と聞いた。日本はワシントンの最も重要なアジアの同盟国の地位を韓国に追い抜かれた」と述べ、「ジャパン・パッシング(日本無視)」が起こりつつあると分析した。