【ソウル=牧野愛博】韓国軍は最近、エジプトなどの中東情勢を紹介したビラを北朝鮮に向けて散布した。韓国の宋永仙国会議員が24日、国防省から受けた説明として明らかにした。韓国軍は昨年11月の北朝鮮軍による韓国・大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃後、計300万枚以上の様々なビラを北朝鮮に向けてまいたという。 宋議員によると、韓国軍は最近のビラで中東での民主化運動の動きを詳細に紹介。エジプトやリビアの独裁政権と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記や三男金正恩(キム・ジョンウン)氏を比較し、独裁政権や世襲が長く続かないとの見方を強調しているという。 さらに韓国軍は今月、北朝鮮の住民向けにラジオや衣料品、薬、食糧などの物品を1万点以上、風船につけるなどの方法で送った。 韓国政府関係筋によると北朝鮮では最近、経済難から中朝国境地帯を中心に、当局の許可を得ない市場が増加。取り締まろうとする当局と