スピントロニクス ロイターによる、2011年ノーベル賞候補として挙げられたのが、東北大学の大野英男教授。大野教授の研究で一躍注目されるようになったのが「スピントロニクス」である。スピントロニクスとは何だろう? ほとんどの場合、これまでのエレクトロニクスは電子の電荷に基礎をおいていた。つまり「+(もしくは帯電せず)/-」を「0/1」に対応させて情報処理を行っていた。しかし電子にはもう一つ重要な性質、スピンが存在している。やはりスピンにも、「アップ/ダウン」というように二つの状態があるのだが、近年、電子スピンをエレクトロニクスに積極的に取り入れようとする試みが強まってきた。このような新しい分野を、「スピントロニクス(spintronics, spin+electronics)」などと呼んでいる。 スピントロニクスの可能性を挙げればきりがないが、実際のところスピンという概念は分かりにくい。そこで
![スピントロニクスの原点「スピン」とは何か?スピン角運動量 0,1/2,1,2 : サイエンスジャーナル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/78ad56ba070df95c0c38970b292d93f50efe8ee9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fliberty7japan%2Fimgs%2Ff%2Fc%2Ffc9a73f9.png)