ダークマターは宇宙で最も検出が難しい物質の1つで、これまでその物理的な証拠を得ようと様々な努力がなされてきた。光を反射しないことから目に見えないが、目に見える物質への重力効果からその存在が推測されており、宇宙はこの謎めた物質で満たされていると考えられている。 研究者の論文公開サイト『ArXiv』に掲載された最新の論文によれば、超大質量ブラックホールに少量のダークマターを加えると宇宙でも稀な奇妙なものが出来上がるという。そう、ワームホールだ。 ブラックホールから放出される強力な磁場がダークマターに影響 ワームホールは、SFの中では時空を通して宇宙の2点間をつなぐトンネルと説明される。気が遠くなるような長距離間移動を可能にする設定として利用されることが多い。 イギリス、ランカスター大学の物理学者コンスタンティノス・ディモポウロス博士は、いくつかの銀河の中心は高密度のガスやチリが大質量ブラックホ