【モスクワ=副島英樹】ソ連末期にペレストロイカ(改革)を進め、東西冷戦を終結に導いたゴルバチョフ元ソ連大統領が2日で80歳となり、ロシアのメドベージェフ大統領から最高位の国家勲章が贈られることが決まった。 インタファクス通信によると、メドベージェフ大統領は同日、モスクワ郊外の別邸でゴルバチョフ氏と会談。非常に困難で劇的な時期に国を指導した多大な仕事にふさわしい勲章だと強調した。一方で、「その大いなる労苦にはいろんな評価がある」とも述べ、国力の衰えや社会・経済の混乱を招いたとするゴルバチョフ氏への否定的評価が今も残ることにも触れた。 ゴルバチョフ氏は勲章授与に感謝の意を伝え「胸が高鳴っている」。メドベージェフ氏は「それはいいこと。心は80歳ではなく、はるかに若いということです」と返した。 授与されるのは、エリツィン大統領時代に復活した最高位の「聖徒アンドレイ・ペルボズバンニー勲章」。A