スマホは子どもたちにどんな影響を与えているのか。東北大学の川島隆太教授は「5~18歳の児童・生徒224人を対象に3年間、脳の発達をMRIで調べた。その結果、毎日スマホを使う子は脳の発達が止まっていることがわかった」という。川島さんの著書『オンライン脳 東北大学の緊急実験からわかった危険な大問題』(アスコム)からお届けする――。(第2回) 使うアプリの数が多い子どもほど、学力が低い 私たちはアプリ(アプリケーション・ソフトウェア)を使う状況と学力の関係についても調査・分析を進めました。 それによって、特定のアプリが成績に著しい悪影響を与えている、使うアプリの数が多いほど子どもたちは学習に集中できなくなる、といったことも判明しました。 子どもたちに、「自宅で勉強中にスマホを使っているかどうか」とアンケート調査をすると、スマホを持っている子の8割近くが勉強中にスマホを使っていることがわかります。