バハムート(アラビア語: بهموت bhmwt, Bahamūt/Bahmūt)は、イスラムの伝承に登場する巨大な魚またはクジラである(大海蛇とされる場合もある[4])。 イスラムの宇宙誌を載せる博物誌文献には、「神は大地を天使に背負わせ、天使の足場に岩盤を、岩盤の支えに巨大な牛を、牛を乗せるために巨大な魚を配置した[注 1]」と言う宇宙観が存在する。ただしこれはコーランやハディースに存在するものではなく、ユダヤの伝承がイスラムの伝承に混じって生まれたものだと考えられている。 名前は文献ごとに、あるいは同じ文献であっても写本による差異が見られ、バルフート(بلهوت blhwt, Balhūt)などとも書かれる。また、ルティーヤー(لوتيا lwtya, Lutīyā)などの名前も見られる。
