9月17 41年前、日本でグラフェンができていた? 本サイトでも何度も取り上げている、フラーレンの発見は1985年のことです。ここからは様々な新しい化学が生まれており、1996年にはこの功績で、発見者のCurl・Kroto・Smalleyらがノーベル賞を受賞しています。 C60 フラーレン このフラーレンは発見の15年前、日本人によってその存在が予測されていました。豊橋技術科学大の大澤映二教授(当時)がその人で、1970年に理論計算によってC60が安定に存在しうることを示していたのです。ただしこれは日本の雑誌に発表されただけでしたので海外の注目を浴びず、フラーレンの発見までほとんど知られることはありませんでした(以前、本館で紹介しました)。 ところがこれと似た話で、知られざる日本人の先駆者がいたというお話を最近聞きましたので、ご紹介しましょう。 フラーレンの発見後、様々な炭素素材、いわゆる