携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」に使われている技術をめぐり、特許を侵害されたとして、東京都三鷹市のソフト開発会社が米アップルの日本法人を相手に100億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であり、高野輝久裁判長は特許侵害を認め、アップルに約3億3600万円の支払いを命じた。侵害がないことの確認を求めたアップルの請求は却下した。 ソフト開発会社の代理人弁護士によると、アップルに対し、日本の裁判所が特許侵害で損害賠償を命じたのは初めてという。今回争われた特許は、開発会社の50代の男性発明家が開発したもので、日本でしか登録されていない。 訴状などによると、問題となったのは「クリックホイール」と呼ばれるアイポッド正面の丸い操作ボタンに関する特許で、リング状のタッチセンサーとクリックボタンを組み合わせた技術。ソフト開発会社が2005年に特許を出願し、06年に認められた。 [時