幕末の志士、坂本龍馬(1836~67)が青年時代、江戸で修行した道場から与えられたとされてきたなぎなたの免状「北辰一刀流長刀(ほくしんいっとうりゅうちょうとう)兵法目録」が、本物であると確認された。所有者らが7日発表した。存在は長年知られていたが、龍馬研究家の鑑定で“お墨付き”を得た。 龍馬は故郷土佐で剣術修行後、数え19歳で江戸に出て、北辰一刀流の開祖、千葉周作の弟、定吉の道場でさらに剣術を学んだとされる。 目録は縦17・9センチ、幅約2・7メートルの巻物で、「安政五(1858)年正月吉祥日」の日付がある。軸頭が水晶製で背面に金箔(きんぱく)を散らすなど、豪華なつくり。外装の見返し部分に、北斗七星を表す、金地に青色の丸い印を七つ配している。技の型の名を21列挙し、剣術の心得を和歌形式で記している。末尾前の朱印と花押(かおう=サイン)から、定吉の筆と考えられる。龍馬と恋仲だったとされ、なぎ