ひと月ほど前に流れた「負の絶対温度」のニュースに関して、興味をそそった反応をリストアップしておこう。 最初に、「永久機関が実現する!!!」みたいな反応は >/dev/null 2番目に、「負の温度がわからん」と言っている人がいる。ただ、このうち何パーセントが「正の温度」の定義を説明できるだろう。 3番目に、物理クラスターの一部だが、永久機関の実現といった誤解を打ち消すために、「レーザーの反転分布と同じ(笑)」などと、この研究の新奇性や研究グループ自体を過小評価する方々がいる。 この研究グループは、光格子を操ることにかけては世界最強クラスの実績がある。光格子における超流動Mott絶縁体転移や、量子気体顕微鏡による光格子1サイト内の原子観測といった、数々の偉業を達成している。また、多数の理論屋が在籍しており、理論面の基礎でミスを犯す可能性は低いだろう。既存体系を覆すような大発見ではないとはいえ
人が創造しうる最高の温度とは? RHICが世界記録2012.06.30 21:0012,462 satomi 相対論的重イオン衝突型加速器(RHIC)で月曜、ギネス記録を塗り替える高温が確認されました。どれだけ熱いかというと... 太陽の中心の25万倍。ジュ~。瞬死ですね! この超高温は、地下で金の原子核(原子の中でも陽子と中性子から成る正電荷を帯びたパート)を光速近いスピードで衝突させ、実現しました。いわば粒子学者のNASCAレーストラックみたいなもんですね。違うのはレース後はシャンパン...ではなく、記録的高温のクォークスープ(クォークとグルーオンからなるクォーク・グルーオン・プラズマ:QGP)が生まれることぐらいで。 今から140億年近く前に起こったビッグバン後の宇宙はほんの一瞬、この亜原子粒子でできる原始プラズマで満たされていた、と科学者の間では考えられているんですよ。 気になる新
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