「インテグリティ」の意味とは? インテグリティの和訳に込められた想いとは? ドラッガーの語る「インテグリティ(真摯さ)」とは、いったいどういう意味なのでしょうか。 突然天から降ってくる雨粒と違って、言葉は人の意志なくこの世に現われることはありません。言葉には必ず「書き手」がいて、それにはその人の「思い」や「解釈」があるはずです。 「真摯さ」の一般的な意味である、「まじめさ」や「ひたむきさ」は、心もち次第でいつでも誰でも得られる努力姿勢といえます。 しかし、この「インテグリティ(真摯さ)」は後天的には身に付かないものなのだとドラッカーはいいます。[2] 真摯さ、という言葉が印象的なワケ では、翻訳者の上田惇生氏はどのような意図をもって、「真摯」という言葉を和訳に選んだのでしょうか。 その心は定かではありません。 しかし、上田氏が「インテグリティ」を単に「正直さ」や「誠実さ」と訳さなかったこと