大阪府の橋下徹知事は31日、大阪中心部と関西空港をリニアモーターカーで結ぶ構想を策定するよう府の担当部局に指示したことを明らかにした。神奈川県の松沢成文知事や千葉県の森田健作知事が提唱する成田―羽田両空港間のリニア構想に対抗し、関西空港へのアクセスを改善する狙いだ。 橋下知事は府職員向けの講演で、上海の中心部と空港がリニアモーターカーで結ばれていることに触れ、「担当者にリニアの費用を調査させると、(大阪中心部と関空間で)6千何百億円、単線なら3000億〜4000億円ぐらいという。それなら、検討してほしい」と述べた。 府によると、新大阪―関空間がリニアモーターカーで結ばれれば、JRの所要時間は現在の約50分から10分台に短縮されるという。