【カイロ樋口直樹】リビアの首都トリポリの反カダフィ派司令官は31日、最高指導者だったカダフィ大佐の三男サーディ氏から電話で、投降の打診があったと明らかにした。ただ、カダフィ大佐本人は「投降しそうにない」と述べた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。 サーディ氏の投降打診は、追い詰められたカダフィ一族の間に結束の乱れが生じている可能性を示している。 アブデルハキム・ベルハッジ司令官によると、サーディ氏はリビアを離れるのを嫌い、自らの投降の可能性について反カダフィ派・国民評議会と交渉したいと述べたという。 カダフィ大佐のほか、後継者と目されていた次男は依然行方不明。