「年齢とか役職は関係ありません。独断で各サブチームから技術力の高いメンバーを選び、横断の(選抜)チームを編成しました。あるサブチームから選抜したのは、入社3〜4年目。一番の若手でした」。 新しいアプリケーション開発方針である「マイクロサービスアーキテクチャー」への取り組みについて、キヤノンに取材したとき、ある開発部隊を率いる八木田 隆氏(映像事務機事業本部 主席)からこう聞かされた。「相当な覚悟だな」と、思わず姿勢を正した。 八木田氏らの開発部隊は、複合機の顧客向けネットサービスなどを担当する。「新機能がほしい」「使い勝手をよくしてほしい」と、顧客や社内の利用部門から改変要望が次々と寄せられるという。だが、従来は1年に3回ほどしかアプリケーションを更新できなかった。「ニーズに応えられない」。八木田氏らは改変頻度を「年に3回」から「週に数回」に増やすべく、開発体制を変革し始めた。 週に数回の
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