ネットワーク機器、インターネット接続サービスのメニューにおいてIPv6対応が急速に広がっており、IPv6を利用できる環境が普通のものになりつつあります。セキュリティを含めたネットワーク管理の立場からIPv6を見ると、IPv4とは異なる考え方で対応する必要のある機能が含まれています。 JPCERT/CCではこうした状況を鑑み、IPv6を調査し、ネットワーク機器にIPv6対応の機能を実装する場合や、それらの機器を利用する上での注意事項を整理して、関係者の方々に普及啓発する活動を次のように進めています。 1) IPv6の仕様に関するセキュリティ課題の調査 2012年度、RFCやインターネットドラフトなどから、IPv6にセキュリティ上どのような課題が存在するのかを攻撃方法も含めて調査し、対策を検討しました。この調査は、有識者を交えて進められ、「IPv6の仕様に起因する問題」や「マルチキャストやDN