リスク対応では、リスク評価の作業で明確になったリスクに対して、どのような対処を、いつまでに行うかを明確にします。対処の方法には、大きく分けて「リスクの低減」「リスクの保有」「リスクの回避」「リスクの移転」の4つがあります。 (1) リスクの低減 「リスクの低減」とは、脆弱性に対して情報セキュリティ対策を講じることにより、脅威発生の可能性を下げることです。ノートパソコンの紛失、盗難、情報漏えいなどに備えて保存する情報を暗号化しておく、サーバ室に不正侵入できないようにバイオメトリック認証技術を利用した入退室管理を行う、従業員に対する情報セキュリティ教育を実施するなどがあります。 (2) リスクの保有 「リスク保有」とは、そのリスクのもつ影響力が小さいため、特にリスクを低減するためのセキュリティ対策を行わず、許容範囲内として受容することです。「許容できるリスクのレベル」を超えるものの、現状におい
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