「ちょっとずつ特別支援学級に行き始めて、ランドセルを置くところも、机も全部、特別支援学級の教室になって。それからは、ずっとその教室にいました」 こう話すのは、日系ブラジル人、軽部サユリさん(21)です。 3人きょうだいの長女として福井県で生まれ、県内の幼稚園に通ったあと、小学校から高校まで家の近くの公立校に通いました。 家庭では両親の母語であるポルトガル語、外では日本語と、2つの言語を話す環境で育ったサユリさん。 今では、読み書きも両方の言語でできる、バイリンガルです。 ただ、サユリさんは小学校時代、2年生から5年生までの4年間、特別支援学級で学びました。 知的障害や発達障害など障害の診断を受けたことはなく、理由については、いまもはっきりとはわからないといいます。 市の教育委員会にも取材しましたが「特別支援学級に入る際には、検査などを行ったうえで保護者と話し合いを重ねて合意している」という
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