宇宙の成り立ちを説明するうえで、その存在が予言されながら、まだ見つかっていない未知の素粒子「ヒッグス粒子」を見つけ出すため、スイスに造られた巨大な実験施設が、14日にも、大規模な実験を再開することになっています。 「ヒッグス粒子」は、物質が質量を持つようになった起源とされる素粒子で、宇宙の成り立ちを説明するうえで、その存在が予言されながら、いまだに見つかっていない最後の素粒子です。 スイスのジュネーブ郊外にある「CERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関」の加速器と呼ばれる巨大な実験施設では、光とほぼ同じ速度まで加速した陽子どうしを衝突させ、その際に飛び散る素粒子の中からヒッグス粒子を見つける実験が行われてきました。 去年12月からは補修点検のため実験施設は停止していましたが、14日にも大規模な実験を再開することになっています。 実験施設の中央操作室では、大勢の研究者が見守るなか、粒子のビーム