【ソウル=水沼啓子】4日付の韓国紙、朝鮮日報は、陸軍の現役少将が最近、北朝鮮との全面戦争を想定した米韓連合軍司令部の極秘軍事作戦計画を北朝鮮の工作員に渡した疑いで逮捕され、当局の調べを受けていると報じた。韓国政府関係者が明らかにした。 政府関係者は「軍司令部参謀長を務める少将が過去数年間、第三者を通じて北朝鮮側に韓国軍の作戦計画などを渡していたスパイ容疑で連行され、機務司令部と国家情報院による取り調べを受けている」と語った。 政府関係者はさらに「現役将官がスパイ容疑で逮捕されたのは数十年ぶりで極めて異例。軍首脳部の一部の安保意識まで緩んでいるとは深刻な状況」と述べた。