足利事件で菅家利和さん(62)の再審無罪がほぼ確実になったことについて、森英介法相は5日の閣議後会見で、「検察としては極めて重く受け止めており、いずれ適切に対処すると思っている」と話した。 また、最高検に設置された検証チームに対し「十分な成果を上げ、今後の司法手続きに反映するようにしてほしい」とし、過去の事件の洗い直しについても、「個人的には、必要に応じて求められればできる限り対応しなければいけないと思う。やり方はチームで検討すること」と述べた。 さらに、虚偽の自白を引き出した取り調べをめぐる可視化(全面録音録画)問題では、「取り調べの効果を十分にあげるためには全面的な録音録画は支障になる。いろいろなご意見があって、総合的な検討は必要だが、現時点では(可視化を)容認する方向の検討はしにくい」と話した。