かつて夢の技術と思われていた量子コンピューティングだが、今では実用化の道を歩みつつある。中でも、カナダのD-Wave Systemsが2011年に発表した量子アニーリングマシン「D-Wave」はいち早く商用サービスとして展開されている。 量子アニーリングマシンで計算できる「組合せ最適化問題」は、例えば勤務シフトの最適化や配送ルートの最適化(配送計画問題)など、実社会の多くのシーンで見られる課題だ。自動運転など、近い未来に実用化する技術への応用も期待できる。 しかし、新技術は使い手がいないと広まらない。今求められているのは、量子コンピュータの特徴を理解し、社会課題の解決に活用できる人材だ。 この課題を踏まえ、NECとカナダのD-Wave Systemsは、量子アニーリング人材を養成するためのオンラインイベント「NEC&D-Wave 量子コンピュータチャレンジDays」を12月上旬に開催した。