新型車両のデビューにより現行車両が6月で運行終了するJR西日本の特急「やくも」。その最後の雄姿を撮影しようと連日ファンが訪れる鳥取県は、一部の「撮り鉄」の迷惑行為対策に乗り出した。協議会を設置し、撮影時に守るべきルールを定め沿線の駐車場の場所を周知することも確認。ファンと地域の良好な関係づくりを模索する。 JR西によると、クリーム色をベースにした「国鉄色」などが人気の「381系」は、6月14日に通常運行を終える。 JR西は3月、撮影マナーについて県警や沿線住民らと意見交換。撮影に間に合わせるため猛スピードで走る車や違法駐車、私有地に立ち入るファンに、住民から怒りの声が上がった。県警は自動で速度違反を取り締まる装置の設置など対策を検討するとした。 県はJR西などと4月、「『鉄の道』マナーアップ協議会」を設置。「良識に従って行動しましょう」「農繁期など地域の暮らしにご配慮を」など5カ条の「鉄則