経済産業省の主催による「情報セキュリティガバナンスシンポジウム」が9日、東京・六本木で開催された。ヤフー代表取締役社長の井上雅博氏が「安心・安全なビジネスの創造を目指して」と題した講演を行ない、同社の情報セキュリティに対する取り組みを語った。 ヤフーが運営する「Yahoo! JAPAN」では、2005年9月時点で約4,000万人強のユーザーIDを発行しており、実際にこのIDでログインするユーザー数は1,400万人に上る。多数の個人情報を保有するヤフーでは、情報セキュリティの重点ポイントとして顧客情報の保護を最優先にしているという。 これを実現するために最も重要としているのは、「必要以上に情報を収集しない、蓄積しない」ということだ。例えば、ある年齢層に向けた広告を出すために個人情報を取得する際は、わざわざ生年月日を求めるのではなく、生年のみを要求する。エリアを絞った広告を出す場合には、郵便番