5月16日に胃がんのため死去した俳優の児玉清さん(享年77)。NHK大河ドラマ「龍馬伝」や映画「HERO」など数多くの作品で重みのある演技をみせ、書評執筆や切り絵制作でも趣味を超えるレベルで活躍した。なかでも、最もなじみ深かったのは、36年にわたって司会を務めた「パネルクイズ アタック25」(朝日放送)だろう。出演したクイズファンからは、「もう一度、児玉さんの司会で出たかった」と、口々に惜しむ声があがった。(鎌田剛) 優勝するには、知識だけでなくパネル取りの緻密な戦略や運も必要な「アタック25」。1999年6月に出演して優勝し、VTRクイズも当てて米国旅行を獲得した東京都内の会社員、千田裕之さん(35)は「正解したとき、『結構!』と言っていただいて感動した瞬間は、今でも忘れることができません」と振り返る。出演希望者はまず、各地の予選会で30問のペーパーテストを解く。一定の成績に達した人はス