ちなみに現在ダン&レイビーは「スペキュラティヴデザインを提唱した時よりもずっと、今やあらゆる場所で未来に向けた議論が起こっているのだからスペキュラティヴデザインの役割は終わったのではないか」ということでDesigned Realities Studioを立ち上げています。「Not Here, Not Now——今ここにあることではなく、現実にはない未来を提示し揺さぶる」ことを目指し、昨今のデザイン教育は特定の「現実的」なものにフォーカスしすぎて、非現実的かもしれないが面白いアプローチが捨てられてしまうことに対する危機感からLarger Realityという論考を発表しています。 折しもコロナ禍によってアメリカでは「現実的なアプローチに囚われず、非現実的かもしれない新しい可能性から未来のシナリオを描く人が必要ではないか」という人材が求められるようになりました。そんな中で岩渕さんが出会ったのが