──まずは「トッカン」シリーズの大ヒット、おめでとうございます。井上真央さん主演でドラマ化もされて、反響は大きかったのではないでしょうか。 ありがとうございます。とても丁寧に作っていただいて、視聴者の方からの評判もよかったと聞いています。私自身、テレビ業界とかかわる機会を得たことで、勉強になることもたくさんありました。 ──今回復刊された『カーリー』は一転、第二次世界大戦直前のインドを舞台とした歴史少女小説です。この作品が生まれたきっかけを教えてください。 最初の刊行は、ライトノベルの「ファミ通文庫」というレーベルからだったんですが、編集さんが「高殿さんの好きなものをやりましょう」と言ってくださったんです。それで、絵を描いてくださった椋本夏夜さんと、「パブリックスクールものはあるのに、女子校ものはない。でも女子寮って萌える!」と盛り上がり、「ないなら自分で書くしかない!」と書き始めました。