ブラジル石油監督庁のリマ長官は14日、同国南東部沖の大西洋海底で推定最大330億バレルの巨大油田が見つかったと明らかにした。「非公式情報で確認が必要」としながらも「過去30年間で最大の発見で、史上3位の規模だ」と述べた。地元メディアが報じた。 国営石油会社ペトロブラスは同日、「確認にはさらに掘削と調査が必要だ」と発表。確認されれば、政府発表の現在の確認埋蔵量(約140億バレル)は3倍以上となり、ブラジルの埋蔵量はロシアに次ぐ世界8位の石油大国となる。 ブラジル南東部一帯は海底油田が多く、今回の油田は、ペトロブラスが試掘中の最大の海底油田「ツピ」の西側に位置する鉱区で発見された。深さなどは不明。同社は昨年11月、ツピの採掘可能な埋蔵量は50億〜80億バレルに達する見込みだと発表した。(共同)