世界から取り残された日本のバイオ研究 万能細胞の研究に投入する国費は、わずか30億円 そんな日本の現状を思うと、京都大学の山中伸弥教授が世界で初めて万能細胞(iPS細胞)の作製に成功したニュースの持つ意味がさらに重みを増してくる。臓器を修復する再生医療の実現に大きな一歩を記した。これぞ日本が国家をあげて支援すべきビッグプロジェクトであることは言うまでもない。 文部科学、厚生労働、経済産業の3省による支援策がまとまり、2008年度に投入する国費の総額がこの1月に公表された。 なんと、たったの30億円。 大手製薬メーカーのトップが呆れ顔で語った。 「大きな可能性がある研究です。官民合わせて最低でも1000億円くらい集めろと言いたくなる。米国と戦うなんてできやしません」 道路には10年で59兆円のカネをつぎ込もうというのに、万能細胞には1年で30億円。これが継続しても10年でも30
転写フィルムを使って写し取る方法でしかできなかった球面、曲面への印刷を、特殊印刷技術を用いることで、「直接対象物の定位置に高精度な印刷を行う技術」を開発。どのような曲面にも印刷できるこの革新的な印刷技術は、携帯電話をはじめ、自動車の内装など幅広い分野から注目を集めている。メガネへの印刷を始めたのが1989年。以来、導電印刷技術(この技術を応用した平面アンテナの開発も)、印刷メッキ技術開発など、一貫して技術の高度化・高精度化を進めてきた。転写ボケのない正確な位置決めができる、転写紙やフィルムを作成する必要がないため小ロットの対応ができる、などの優れた特徴を持った本技術は、日本のものづくりの発想、デザインの自由度を向上させるカギを握っている。
当連載の110回、「コソボに見る21世紀の国家の形」で、わたしはコソボ問題について述べた。コソボはバルカン半島の国家・セルビアの一自治区であり、セルビアからの独立問題で揺れている。当該コラムの執筆は今年(2008年)の1月だが、それから3カ月近くが経過した現在、前にも増して独立の動きが活発になってきた。 契機となったのは今年2月17日、コソボの一方的な独立宣言である。米国はいち早く支持を表明、EU各国でもドイツなど有力な30カ国以上が支持を表明している。しかし、セルビア国内ではまだ独立に反対しているため、EUはセルビアに内政支援の拡充や経済的な関係強化を提案している。つまりはEU加盟をカードにしてセルビア民族派の譲歩を求めたという構図である。 セルビアでは、独立に反対しているタカ派のコシュトニツァ首相が辞任を表明した。一方、大統領の座にあるダディッチ氏は、コソボ独立を容認している。ダデ
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