政府は5日、首相官邸で国家戦略特区諮問会議を開き、規制改革に関する省庁間の交渉過程について、双方が記録することに合意した内容に限って議事録を作成する方針を決めた。学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画について「総理のご意向」と記された文書を巡り、内閣府と文部科学省の言い分が食い違ったことを受けた措置だ。ただ、実際の交渉過程の検証が難しくなる可能性もある。 今回の方針は諮問会議の民間議員が特区の透明性を向上させる措置として提案した。諮問会議や下部組織の特区ワーキンググループ(WG)の会議では議事録が作成されている。今回はこれとは別に省庁間の協議で必要に応じ、当事者が記録に合意した部分について議事録を作成する。一方、記録すると合意できなかった部分については「政策決定に影響を与えないように対応する」ことを求めた。
![国家戦略特区:省庁間交渉、合意分のみ議事録 加計問題受け、政府方針 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3df7b229795ccd713044b83f76865c4787066818/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2015%2F12%2F18%2F20151218hrc00m010001000q%2F9.jpg%3F2)