◆「国難」にどう向き合う 「国難突破解散」を掲げた衆院選は、予測通り与党の圧倒的勝利に終わった。だが、短い選挙戦とはいえ、国難であるはずの北朝鮮問題とどう向き合うか、具体的な施策や戦略は、安倍晋三首相の口から語られることはなかった。 今後、安倍政権は、トランプ米大統領の訪日を、拉致問題の解決に向けた絶 好の舞台として演出するはずであり、それは北朝鮮問題という国難を国民にアピールする機会となるに違いない。確かに大統領との個人的な信頼が、拉致問題解決の前進につながり、国難突破の梃子(てこ)になるのであれば、大いに歓迎すべきだ。 しかし、思いつくままをツイッターで発信し、「完全破壊」という軍事的オプションをちらつかせるなど、北朝鮮への「口撃(こうげき)」を繰り返す大統領を全面的に支持するだけでいいのか、心配は尽きない。 ---◆--- 安倍政権の対北朝鮮政策と言えば、一にも二にも圧力であり、米大
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