温厚なニホンミツバチの「技」 手のひらいっぱいのハチ! 岩出市の根来山げんきの森で7月に蜂蜜搾りの催しがあり、ニホンミツバチを手にそっとすくい取ってみました。 日本在来のこのミツバチは、性質が穏やかで、めったに刺しません。ブーンと小刻みに体を震わす震動が手にじんじん伝わり、むしろ心地よい感触です。セイヨウミツバチより体が黒っぽく小ぶりで、おなかの白いしま模様が鮮明です。 * 控えめな愛らしさがありますが、日本の自然を生き抜く勇ましい技を持ち合わせていて、天敵のオオスズメバチには、集団で攻撃して体を覆い、熱死させます。ミツバチは一度刺したら針が抜けなくなり、死んでしまうのです。 日本では、ニホンミツバチを用いた養蜂が江戸時代に各地で行われ、紀州熊野で採れる蜂蜜は良質で有名でした。明治以降、より短期間に大量の蜂蜜を採れるセイヨウミツバチが導入された後も、県内では、紀南を中心にニホンミツバチの養