山尾志桜里・立憲民主党憲法調査会事務局長(撮影/西岡千史)この記事の写真をすべて見る 20日投開票の自民党総裁選で、安倍晋三首相が3選を果たし、憲法改正が政治日程にあがった。安倍首相は、総裁選後のスピーチでも「憲法改正に取り組みたい」と語り、秋の臨時国会で自民党として憲法改正案を国会に提出する意向を示している。 一方、野党は行政府の長である首相が憲法改正のスケジュールに言及することに反発を強めている。立憲民主党は安倍政権下では自民党と憲法の議論をしないことを表明しているが、山尾志桜里・党憲法調査会事務局長はAERA dot.の取材に、「私とは立場が違うが」と前置きしたうえで、9条2項を削除する石破茂・元自民党幹事長の主張のほうが「自衛権の限界を明確化するという意味で議論できる」と話す。 安倍首相の憲法改正案にはどのような問題があるのか。山尾氏に聞いた。 * * * ──立憲民主党が掲げる「