海に漂う微小なマイクロプラスチック(MP)の環境汚染が地球規模で懸念される中、伊勢湾でもMPの調査が進み、徐々に実態が判明しつつある。四日市大学は今春、三重県側の吉崎海岸(同県四日市市楠町)と高松干潟(同県川越町)を調べ、多量のMPを確認した。17日には初めて四日市港を調査、港内の底泥を採取した。今後も継続的に調べながら詳しい分析を進め、対策に生かす。【松本宣良】 伊勢湾の調査は2008年に鹿児島大の研究者(当時)が湾内33カ所で実施し、MPの種類と個数を調べた。三重側の湾南部で発泡プラスチック片、県北部で肥料の効きを遅らせる「徐放性肥料カプセル」が多い傾向が浮かび上がった。