去年の今ごろだっただろうか。 私のTwitterアカウントにある人からダイレクトメールが届いた。読んでみると送り主は埼玉にある小さな出版社の編集者で、ブログに書いた文章をその人が出しているコミュニティー雑誌に掲載したいので会いたいとあった。 私はとても嬉しく思って、自転車で片道20キロもある彼女が店主をしていた蕨のブックカフェに向かった。 彼女とはじめて会ったとき「本当に25歳なんですね。良かったー。」と言われた。Twitterですっかり年齢詐称キャラが定着してしまったと思って苦笑した。 私は彼女に私の来歴を含めて、このブログにまつわる様々な話をした。彼女は私の話をじっくりと聞くと「長い間、在日の本を出したかったんです。もしよければうちで本を出しませんか?」と言い出した。 私は「是非ともよろしくお願いします。」と答えたと思う。 その日から私と彼女の冒険が始まった。 私は毎日、自転車で編集者