性の多様性をテーマにした作品を展示する「セクシュアルマイノリティ展」が2日、大阪市平野区のギャラリー「hana*輪(ハナワ)」(地下鉄平野駅近く)で始まった。同性愛や性同一性障害などの性的少数者や、共感する人たち計26人が絵画や写真、短歌など、それぞれの表現で伝えている。9日まで。 「悩みながら、怯(おび)えながらも綴(つづ)ってきた」という高校2年の女性(16)=千葉県=は、同性愛者の葛藤を自画像にぶつけた。中学2年から書きためた日記も寄せた。「母に打ち明けたら『気の迷い』と言われた」「高校には仲間がいるかな」など苦悩の日常が垣間見える。 9月に、戸籍を女性から男性に変えた定政輝(さだまさひかる)さん(26)=奈良県=の作品は詩。「みんなちがってていい」「『自分色』を磨いていこう」とつづる。幼稚園教諭として働きながら、虹の絵や自然の写真を背景に即興で詩を書く活動を続けている。 写真作家の