最新の調査で、70%のトランスジェンダーと性同一性障害者が医療の現場で深刻な差別を受けたことがあると回答した。(PHOTOGRAPH BY ANNA SCHROLL, FOTOGLORIA/LUZ/REDUX) 病院の救急外来に駆け込むような状況になれば、誰であっても精神的に弱くなるものだが、トランスジェンダー(生物学的な性と自認する性が一致しない人)の心の負担はさらに大きい。トランスジェンダー特有の健康問題を知らない医療スタッフが多いために、患者は偏見のない満足な治療を受けられるのかという不安に駆られるのだ。 その結果が、トランスジェンダーの健康に関する憂慮すべき統計となって表れている。 「見世物にされた」体験 現在、米国人のおよそ0.6~0.7%がトランスジェンダーを自認している。彼らが病気に罹患する確率や死亡率は、全人口と比較して異常に高い。その理由のひとつとなっているのが、救急医療
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