鉄道路線のなかには、すぐ先に交通の要所や規模の大きい市街地などがあるにも関わらず、少し手前で線路が途切れているものもあります。延伸すれば便利になって利用者が増えそうなものですが、なぜ延伸しないのでしょうか。 延伸計画の中止で中途半端に 市街地や交通の要所の手前で、線路が途切れている鉄道路線があります。 拡大画像 京急久里浜線の三崎口駅は三崎の中心地から約4km離れている(2011年11月、草町義和撮影)。 京急電鉄が運営する久里浜線の終点、三浦半島南部の三崎口駅(神奈川県三浦市)は、「なぜこんなところで線路が途切れているのか」と、よく話題になります。この駅は三浦漁港で知られる三浦市三崎地区から北へ約4km離れたところにあり、三崎の中心部に向かうにはバスに乗り換えなければなりません。 京急は、わざと三崎の北外れに終着駅を建設したわけではありません。もともとの計画では、三崎地区の中心部に乗り入