鉄道網の維持について議論が続いている北海道。かつては全道に鉄道路線網が張り巡らされていました。その往年の姿を、昭和33年の地図で見てみましょう。 和楽路屋「最新 鉄道旅行図」 以下の地図は、昭和33年(1958年)の北海道鉄道路線を示したものです。鉄道地図として一時代を築いた和楽路屋「最新 鉄道旅行図」。横長ワイド折り畳み式鉄道路線図の、北海道エリアを切り取ったものです。 和楽路屋「最新 鉄道旅行図」昭和33年2月修正版 北海道じゅうに、鉄道路線が張り巡らされています。赤線に太フチが「国鉄幹線」、赤線が「国鉄本線」、黄土色が「国鉄普通線」、水色が「会社鉄道線」という凡例です。 国鉄幹線は、函館~旭川の函館本線、旭川~稚内の宗谷本線、滝川~根室の根室本線の3線のみ。函館を起点に、北海道最北端と最東端を結ぶ路線が、当時は最重要幹線とみなされていたようです。戦後の地図ですが、樺太、千島を領有して