(CNN Business) 国連環境計画(UNEP)は30日、アルジェリアのガソリンスタンドが先月から有鉛ガソリンの販売を中止したことを受け、世界中でほぼ1世紀にわたって続いた道路上の有鉛ガソリン使用が終わりを迎えたと発表した。 有鉛ガソリンはテトラエチル鉛という化合物を含むガソリンで、深刻な健康被害との関係が指摘されている。1922年に初の特許が認められて車の馬力を高める目的で使用できるようになり、70年代までに世界のガソリンのほぼ全てを占めるようになった。 しかし米国で鉛中毒の症例が表面化したことで有害性が認識されるようになった。鉛はたとえ低濃度であっても人間の脳、特に子どもの脳に影響を及ぼし、知能レベルや反射神経の低下につながる場合もあることが、研究で示された。 有鉛ガソリンは心疾患や脳卒中、がんとの関係も指摘されている。 UNEPは車の燃料のクリーン化を目指すキャンペーンを約20